イスラエルとパレスチナの衝突が激化して依然その行方は不透明と言える。各国のメディアにも偏った一面も見えるがアル・ジャジーラ放送が占有権を握っている限りアラブ寄りの報道が優先に映る。実際現場の状況を目の当たりにしてみなければ分らない面も多々あるが第三者から語るには余りに言い難い様相と様態に驚き隠し得ないであろう。最近になって双方の停戦講和が垣間見得られたがネタニヤフ首相の強硬姿勢がその壁を高くしておりユダヤ人とパレスチナ人の確執が複雑化している。歴史的に見てルーツは同一だが時代錯誤などの様々な事情により歴史の捻じれが引き起こした悲劇ともいえる。時代錯誤と表現するのは相応しくないかもしれないが混沌としている中東情勢を文筆するには相応しいと言えないだろうか。つまり歴史的に鑑みてカオスの状態にあるという事である。ガザ地区には200万人以上の人々が極貧状態の下で暮らしているがヨルダン川西岸地区にも相当数のアラブ人が居住している。私たちが目にするのはそれらの人々が難民化していることだ。国連が主導して手を打たなければそれもグテーレス事務総長は難民弁務官出身の逸材であるから人道支援の専門関係には優れた手腕を発揮できる筈だ。イスラエルとハマスの攻防がいつまで続くかは分らないが1993年の中東和平構想の道は描けていた。クリントン大統領の仲介のもと当時健在であったアラファト議長が軟化姿勢を見せた形であった。やはり米国仲介なしにはこの解決の道は開かれないのが実際のところ答えは出てこないのかもしれない。ユダヤ人が一番多い米国ではエリート層がほとんどロビー団体を含め多数を占めている。ある意味米国社会を握っているのである。今後のイスラエルと世界の近況に注視していく必要が欠かせない。それは米国が唯一無二の警察的役割を果たしているからだと言えるからだと一概にも言えないがやはりそれ以外の選択肢はなかろう。一体いつまで続くのか我々にも分からないがハマス、ヒズボラ等過激派組織の撲滅も最優先と考えざるを得ない。極東の日本から標榜している限り何処かの国で起こって居る様な事だと考えるのは早計ではなかろうか。

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